コラム
子どもはどうしてむし歯になりやすいの?
皆さんこんにちは。
武藤歯科医院です。
お子さんがむし歯になったとしても、すぐにしかりつけるようなことはやめてあげてください。
なぜなら、子どもは大人よりもむし歯になりやすいからです。
もちろん、お子さんによってはご飯の食べ方や歯磨きの仕方が悪いことでむし歯になっていることもありますが、まずは、むし歯になった原因を調べることから始めましょう。
そこで今回は子どもがむし歯になりやすい理由と、子どものむし歯を効率良く予防する方法について詳しく解説します。
子どもの身体は、大人の身体よりも基本的に弱くできていますよね。
それは歯に関しても同じです。
乳歯は、永久歯よりもやわらかく、未成熟で、おまけに歯の厚みが薄いため、むし歯にかかりやすくなっているのです。
これだけでも子どもがむし歯になりやすい理由がよくわかりますよね。
乳歯も永久歯も、一番外側をエナメル質という人体で最も硬い組織が覆っている点は共通しているのですが、“成熟度”に違いがあります。
一見、同じように見えるエナメル質でも、乳歯は永久歯ほど石灰化(せっかいか)が進んでおらず、外からの刺激を受けやすくなっているのです。
これをわかりやすい言葉に言い換えると“やわらかい”と表現できます。
ただ、手で触って変形するようなやわらかさではなく、むし歯菌の酸によって溶けやすい状態にある、といった方が正確かもしれません。
大人になってからは当たり前のように行っている歯磨きも、子どもにとってはとても難しいことです。
実際、正しいひとり磨きができるようになるまでには、数年間を要します。
その間は、どうしても磨き残しが多くなり、むし歯のリスクも上昇します。
また、混合歯列期が終わる12歳前後までは、清掃性が著しく低下する点もご理解ください。
このように、子どもはみんないろいろな理由からむし歯になりやすくなっています。
それを仕方がないと諦めるのではなく、定期検診やメンテナンスをしっかり受けて、むし歯菌に負けない口内環境を作れるよう努力しましょう。
会津若松市の武藤歯科医院ならそのお手伝いができます。